毎日のごはん
子達が「今日のごはんなにー?」と聞いてくる。
子どもが喜びそうな献立の日は、堂々とその質問に答えられるけれど
今日は、煮物、おひたし、お味噌汁・・喜びそうなものといえば、お麩くらい。
「やだー」「えーーー」「これきらいー」
そんな声が聞こえてくる時
イラっとしつつ、でもちょっとだけ申し訳ないような
嫌な気持ちになる。
でも、そんな気持ちなどもたなくてもよい、と言ってくれる本に出会った。
土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』
土井さんはこの本で、 地味でシンプルな食事こそが、身体と心を作る。と言ってくれている。
毎日のゴハンは、そこまでしなくてよい、普通でよい、すごく美味しくなくて良いのだ!と。 笑
SNSが普及して、美しくきらびやかな家庭料理を見ることが増え、
地味でシンプル なものが手抜きである、単純なものを下にみる風潮が
お料理をする人自身のハードルを上げ、苦しめていいる と。
派手で綺麗な料理は、ハレの日にいただけばよい。
ケが日常である故、ハレの日がよりいっそう輝く。
野菜を洗い、
食べやすく切って、
火をいれる。
この、当たり前の調理の流れ、手順。
それこそが人の命を作るものだから。人間を支えるものだから。
『たべること』 の根源的な意味を考えさせられます。
だから、私は、
めげることなく、粛々と、地味な料理を作り続けていればいいんだ。と思えた。